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【離島医療ツアーに参加してきました!】課題先進地のプライマリケアを感じる旅

ナースひまり
ナースひまり
こんにちは!ナースひまり(→プロフィール)です。

先日、離島医療ツアーに参加してきました!

このツアーのテーマは『課題先進地のプライマリケアを感じる旅』。

離島はよく国の課題先進地になぞらえられますが…

今回訪れた海士町という離島も、へき地で医療サービスを続けていくために様々な課題に直面していました。

今回のツアーは、私含め外部から6名の医療従事者(医師1名、保健師1名、看護師4名)が参加し、“地域医療の課題を共有したり、これからどんな医療体制をつくっていくとうまくいきそうなのか?”を島を楽しみつつ、一緒に考えていくというものでした。

海士町、海士診療所ってどんなところ?

海士町は島根県隠岐郡の町。

(海士は海のサムライと書いて『あま』と読みます。)

人口は約2300人。

年間に生まれる子どもの数約10人、人口の4割が65歳以上という超少子高齢化の町。

ナースひまり
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へき地は超少子高齢化の先進地域で、へき地の医療の取り組みはこれからの日本の医療のあり方を考える上で、とても重要だと言われています!

ツアー中に見学した海士診療所は、25年のベテラン総合医2名と看護師7名の医療体制で、一般診療、在宅医療やターミナルケアなど、24時間体制で離島医療を支えていました。

他にも作業療法士2名、言語聴覚士1名、臨床検査技師1名、事務職員6名の方が働いています。

ナースひまり
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医療・福祉・介護・保健の連携が島ならではの密な距離で進められていて、まさにプライマリケア…!

離島の医療設備は整っていないのかな?というイメージでしたが、電子カルテ、最新の医療機器など、都心の診療所に負けていない環境が整っていました。

エコーはなんと最新モデル…!
CT室
レントゲン室
リハビリ室
診療所の看護師、町民のスタッフと現状をどう改善していくか?ディスカッションしました。

私が海士町医療ツアーに参加しようと思った動機

そもそもなぜ私が今回のツアーに参加しようと思ったのか?

私が勤めている病院は地域密着型の病院で、今いる科は集中治療室。

集中治療室ですが、退院後、患者さんが元の生活に戻れるように入院した時点から退院後のことを考えて介入していきます。

でも、展開が早いため、治療や処置に追われて気付いたら、患者さんが転床していた、亡くなっていた…というケースはよくあります。

出会った患者さんのことをよく知らないまま、出会いと別れを繰り返していくことはモヤモヤするものがあって…

そんな気持ちのまま、また別の新しい患者さんに出会って別れを繰り返していく。

気づけば看護ではなくて、ひたすら業務をこなす日々に

「看護って何だっけ?」

「私は何のために看護師になったんだろう…」

そんな風に思った時期がありました^^;

今回のツアーの話をもらった時、

  • 離島でどんな地域医療が行われてるんだろう?
  • 同じ職場でしか働いたことがないから、別の世界も見てみたい

と思ったのが、私が今回ツアーに参加した理由でした。

昔漁師だった103歳の方のお宅に訪問看護へ

今回のツアーでは、1時間だけ訪問看護に同行させてもらいました。

訪問したのは103歳の昔漁師だった方のお宅。

「施設ではなく家で過ごしたい」という想いを叶えるために、島外に住む娘さん二人が1ヶ月交代で住み込みで生活をサポートし、医療スタッフとヘルパーが入っていました。

笑顔がとっても素敵な方で、歌も披露してくれました^^

先生や看護師が毎週来てくれるのが心強いと娘さんは仰っていて、患者さん、娘さんともに医師や看護師に強い信頼を寄せていました。

海士町では患者と医療という隔たりがない

ここでは患者と医療という隔たりがなく…

お互いが家族みたいな関係で、近所の人が診療所に来るというのは日常茶飯事。

「あれ?この前骨折した〇〇さん畑仕事してる!」

「安静にしてねって言ったのに、全然安静にしてない!笑」

とか(笑)

患者さんの人柄、生活背景を知った上で関わることができ、そこにやりがいや楽しさを感じると、そこで働くスタッフは仰ってました。

ナースひまり
ナースひまり
都心の病院だと、1人1人の患者さんの生活背景を詳しく知るってなかなか難しいですよね 。

看護の原点がそこにはあった

患者さんとの距離が近い故に、亡くなった時は親戚や友達が亡くなった時と同じぐらい悲しさや辛さがある…

だけど、その時の気持ちが「次はこうしてあげたい」という思いに繋がって、次の関わりに活かせていけるという看護の原点がそこにあるような感じが私はしました。

海士診療所は、患者さんと普段島で一緒に生活している顔見りだからこそ、その方の人柄や生活背景を把握しやすく、生活に寄り添った関わりができる。

ナースひまり
ナースひまり
プライマリケアを極めていきたい!という方にとって、とてもやりがいを感じられる環境だと思いました。

私が海士町医療ツアーに参加して学んだこと

私は今回のツアーで、何よりも『人との繋がり』の大切さに気づかされました。

海士町では、何かあった時にはお互いに助け合うのが当たり前。

移住して来られた方に対しても、新しいことに挑戦、失敗した姿を見ても、あたたかく見守ってくれる雰囲気が海士町にはありました。

ナースひまり
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へき地は、村八分にされるイメージがありましたが…海士町ではそういったことは今までにもないそうです。

海士町では都心で問題になっていることが問題になっていない

何より驚いたのは、海士町では都心で問題になっていることが問題になっていないということ。

例えば、

  • 虐待
  • いじめ
  • 犯罪
  • 精神病

など。

都心は「欲しいものはすぐ手に入る」「住む場所」「交通の利便性」など生活する上で困ることはありません。

…ということは、ある程度のお金さえあれば誰かと助け合わなくても生きていけるということ。

それが人間関係が気薄になって、周りに沢山人はいるけれど繋がり感を感じられずに、社会的孤立、孤独感から上記のような社会問題が起きてしまうのではないかと思いました。

ナースひまり
ナースひまり
『あることが当たり前』で感謝できることでも、その感覚が薄れてしまっていたな…と私自身、反省しました。

『ないものはない』を前提に

海士町は『ないものはない』を前提に、

  • ないならみんなで協力して作ろう
  • 困った時は助け合う
  • ギブ&テイクではなくて、ギブ&ギブの精神

など、お互いに協力、助け合うこと、人との繋がりを大切にされていました。

それが結果的に心の健康に繋がっている…

始めは地域医療について学びたい、視野を広げたいというのがツアーに参加した理由でしたが、

海士町に来て『人との繋がり』について改めて考えてみて、

人の幸せは物質的なものだけでは満たされない、そこに人との繋がりがあって初めて心が満たされるんじゃないか?

と思いました。

今回のツアーでは、医療の側面だけではなくて、海士町の町政、保健政策、教育、まちづくりなどを総合的に見させて頂いたのですが、島全体で今起きている問題に気づき、諦めずに協力し合って挑戦し続ける姿に胸を打たれた3日間でした。

ナースひまり
ナースひまり
「プライマリケアに興味がある」「都心の生活に疲れた…」という方は是非、海士町を訪れてみてください。

海士町は離島の中でも珍しく綺麗な水と食べ物に恵まれていて、観光地としてもオススメで私も来年の夏にまた訪れようと思っています♪

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

ABOUT ME
ナースひまり
ナースひまり
集中治療室8年目アラサーナース。将来のライフイベントに備えて、現在看護師の仕事をしながら別のキャリアに挑戦中。 人生、健康、恋愛、結婚、お金、人間関係、今後のキャリア・・・わたしは7年以上看護師をしてきて、本当にいろんなことに悩んできました。心身が崩壊しそうになったなんてことも。たくさん悩んできたわたしだからこそ伝えられることがある。そんな思いでこのブログをはじめました。詳しいプロフィールはこちら

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