現場のノウハウ

看護における優先順位の決め方とは?

ナースひまり
ナースひまり
こんにちは!ナースひまり(→プロフィール)です。

看護師の仕事は多重業務・・・

学生のときみたいに、1人の患者さんとゆっくり関われる時間なんてほとんどない!

新人の頃は「優先順位を考えて動きなさい!」って、何度先輩に怒られたことか。

できない自分に落ち込んだり、本当は「これでいいのか?」自分で考えた優先順位を先輩に確認したくても、先輩は先輩で忙しそうだったり、タイミングが悪いときに聞くと、それが怒られる原因になってしまったり。

「先輩に怒られる!」

って思うと、聞いた方がいいって頭ではわかってはいても聞けない自分がいました(^^;

『新卒看護師の看護ケア上の多重課題に関する実態調査』というものがあって、その調査の結果では、新人看護師の93.4%が優先順位を考えるのが難しいと感じていたそうです!

今、この記事を開いて読んでいるってことはあなたも優先順位を考えるのが苦手・・・

だと考えているはず。

ナースひまり
ナースひまり
今日は優先順位を考えることが大の苦手だったわたしがそれを克服できた秘訣をご紹介します。

わたしの体験談

看護師って本当に仕事中にやることが多いですよね。

元々予定していたこと以外にも、ナースコール、緊急の検査や処置、入院、医師からの指示の変更とかいろんなことが横入りしてくる。

「ちゃんと優先順位を考えなさい!」

「優先順位、わかってる?」

って、何度怒られたかわかりません(汗)

自分では精一杯考えてるつもりなんですけどね。

一生懸命やってるからこそ、それで注意されると余計に自信がなくなって、患者さんを見るのがすごくこわい時期がありました。

ナースひまり
ナースひまり
自分のせいで患者さんに危害を加えたらどうしよう。

新人の時はそんなことばかり考えていました。

そして、余計に体も萎縮して、普段ならできるようなことでも焦ってできなくなるという負のループに陥ったり・・・

あるあるな事例

あなたもこんな経験をしたことはありませんか?

患者さんでAさん、Bさん、Cさん、Dさんがいたとします。

Aさん:軽度の認知症

Bさん:ADL自立

Cさん:離床センサー設置中。過去に転倒したことがある

Dさん:ほぼ寝たきり

もし、同時にナースコールが鳴ったら真っ先にどの患者さんのところに行きますか?

この情報だけだと、Cさんですよね。

ナースひまり
ナースひまり
転倒して頭を打ったり、骨折でもしたら大変ですからね。

「コケたらやばい!」

って思って、わたしも他の患者さんには申し訳ないけど真っ先にCさんのところに行くと思います。

・・・が!

もしこんな情報が加わったらどうしますか?

Aさん:軽度の認知症。

昨日からせん妄になっていて、離床センサーを設置した。動きも早くて、ちょっとでも行くのが遅れると転倒する可能性が高い。

Bさん:ADL自立。

元々はADL自立だったけど、今は人工呼吸器を装着している。よっぽどのことがないとナースコールを押してこない。

Cさん:離床センサー、過去に転倒したことがある。

Dさん:ほぼ寝たきり。

頭はしっかりしている。痰が多くて、痰がたまるとナースコールを押される。過去に痰で窒息しかけたことがある。

こんな状況は本当に恐怖でしかないですね。

さすがにわたしもこんな状況は何かが起きてインシデントレポートを書くことになりそうです。

ちょっと例えが極端だったかもしれませんが、もしこんな状況だったとしても

「なんで防げなかったの?」

って注意されてしまう時があるんです。

何か問題が起こった時は原因を追求しないといけないので、仕方がないことなんですが・・・

ナースひまり
ナースひまり
あんな状況でミスを起こさない方が無理!!!

って、投げやりな気持ちになることもありました(汗)

でも、そのときに1番の被害を被っているのは患者さん。

無理!ってずっと言ってる訳にもいかないし、どんな状況でも対応していかないといけない。

そのためには、どんな状況でも瞬時に優先順位を変えるだけの判断力分析力を身につけることがものすごく大事!

ベテランになっても、予想外のことにはビビります

とは言うものの、看護の現場って本当にビックリする出来事ばかり起こるんです。

わたしが印象に残っている事例を2つ紹介しますね。

Aさんの心臓マッサージ中に、ベッドから転落していたBさんの話

ある夜勤中、Aさんが急変して心臓マッサージをしていました。

心配蘇生中は1分1秒を争っているし、家族に連絡したりと病棟はバタバタ。

結局、Aさんは亡くなってしまったのですが・・・

他の患者さんの安否を確認するためにラウンドをしに行った時のこと。

なんと昨日抜管したばかりのBさんがベッドにいないんです。

しかも、そのBさんは1週間前はIABP(大動脈バルーンパンピング)、PCPS(経皮的心肺補助装置)を使用していたような超重症だった方。

「ど、ど、どこ行った?!」

って、驚いて自分の心臓が止まるかと思いました。

そしたら、Bさんはベッドの下でうずくまっていたんです。

「大丈夫ですか?!」

って、駆け寄って話を聞くと、

「トイレに行こうと思って・・・立ったら足の力が入らなくて、そのまま座り込んでしまったんや。」

1週間以上、絶対安静だったBさんの筋力はかなり低下してしまい、元々自立だったBさんもまさかそこまで足に力が入らないとは思っていなかったみたいですヽ(´o`;

頭もどこも打っていなかったのが不幸中の幸いでした。

ニコニコしていたおばあちゃんが、ある日突然せん妄になって豹変した話

100歳近いおばあちゃんがうちの病棟に入院していた時のこと。

もう一般病棟に転床できる状態までよくなってたけど、一般病棟のベッドに空きがなくて、しばらくうちの病棟にいました。

いつもニコニコしていて、事あるごとに

「ありがとう。ありがとう。」

って言ってくれて、病棟のアイドルでした。

そんな患者さんがある日突然せん妄に。

(高齢の方は環境に適応する力も衰えているので、特に集中治療室みたいな医療機器がたくさんあるような場所だと特にせん妄になりやすい。)

夜中、起きた時に混乱してしまったのか少し興奮されていました。

「どうしました?」

って声をかけると、いつもニコニコお礼を言ってくれた患者さんから衝撃の一言が・・・

「小便かけるぞ!!!」

・・・しょ、小便??(°_°)

一瞬、頭に小便小僧がよぎりました(笑)

高齢な方はせん妄になりやすいって知ってるけど・・・

ギャップがすごくてかなり衝撃的でした(^^;

しばらく側も離れられず、夜中だったため、もう1人のスタッフが1人でナースコール対応をせざるを得なくなり、少し大変な状況に。

柔軟で迅速な判断力を身につけるために、何をやったのか?

看護の現場では本当に予想外のことばかり起こるので、柔軟で迅速な判断力が求められます。

その力を身につけるために、わたしが何をやったのか?

その方法がこちらです。

柔軟で迅速な判断力を身につける方法
  • まずは病態を理解しておくことが大前提
  • 経験したことを振り返る
  • 上手な人のマネをする
  • 注意されたことを覚えておく

ひたすら、この4つのことを繰り返し繰り返しやりました。

この中で1番大切にしてほしいのは、振り返ること!

優先順位のつけ方は経験したことを振り返らないと絶対にできるようになりません!

頭の中でシミレーションだけしていても、できるようにはならない。

病態を理解することも苦手って人は、わたしの勉強方法を書いた記事もあるので、よかったら読んでみてくださいね(*´ω`*)

https://aki415.com/2019/03/31/%E3%80%90%E5%8B%89%E5%BC%B7%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%81%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E7%9C%8B%E8%AD%B7%E5%B8%AB%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%B8%E3%80%91%E5%B9%B3%E5%9D%87%E4%BB%A5%E4%B8%8B/

優先順位を決めるコツはズバリこれ!いっそのことざっくり3つに分けてしまえ!

優先順位を決めるコツはズバリこれ!
  • 命を守ることを最優先
  • 時間でやるべきこと
  • それ以外(その他)

ちょっといろんなことをいっぺんに考えすぎていませんか?

新人のときはどれが大事かわからないし、それが理由でどうしても優先順位をつけるのが難しい。

だから、この際ざっくり3つに分けてしまえ!

ってことで考えたのがコレ。

いかにシンプルにするか?

頭の中がごちゃごちゃしていると、それだけで急に何か入ってくるとテンパりますよね。

だから、わたしは常にシンプルにすることを意識しています。

命を守ることを最優先して、次は時間指定があるものを優先。

もうそれ以外はその他に分類して、時計を見ながら動く!

これを極めると仕事がめちゃくちゃ早くなります。

わたしが実際にいつもやっているタイムスケジュールの書き方

タイムスケジュールの書き方
  • 準備の時間も組み込んでおく
  • 細かく制限時間を設ける
  • 5分でも無駄にしない!

時間指定があるものだけを書く!

わたしはいつもこんな感じでタイムスケジュールを書いて、仕事をスタートします。

そして、できるだけ導線を短くして5分とかちょっとでもできた時間も無駄にしません!

忘れてはいけないこと。生命維持が第一優先じゃない時もある。

一番忘れてはいけないこと。

それは、優先順位はあくまで看護師の視点だということ。

看護師にとっては担当している患者さんは複数人いるけど、担当されている患者さんにとって看護師は1人。

限られた時間の中で患者さんの満足度をあげるために、自分は看護師という立場で何ができるか?を常に考えないといけない。

そして、教科書や本とかには生命維持が第一優先!って書いてあるけど、実際の現場ではそうじゃない時もある。

例えば、終末期でもういつ亡くなってもおかしくない状態の患者さんを受け持った時のこと。

その患者さんは食べることが何よりの楽しみだったけど、嚥下機能的には食べ物が食べれるような状態じゃなかった。

でも、患者さんも「何か食べたい。」、家族も「何か食べさせてあげたい。」っていう思いがあった。

命よりもQOLを優先して、誤嚥するかもしれないけど大好きだったビールにトロミをつけて、口の中に含んでもらった。

「どうだ?うまいか?」

って家族が聞くと、ニッコリ笑う患者さんの姿がそこにありました。

普段仕事をしていると忘れがちだけど・・・

ナースひまり
ナースひまり
常に患者さんの立場になって考えることを忘れてはいけないなって。

何を望んでるのか?

どんな風に生きたいと思っているのか?

入院していても、どんなに重症な状態でも患者さんはその場で生活をしている。

自分の人生を歩んでる。

そのことを私たち看護師は忘れてはいけないなって思うんです。

まとめ

優先順位のつけ方は経験をつまないと絶対にできるようにならない。

だからこそ、繰り返し繰り返しトレーニングをして体で覚えていくしかない。

こればっかりは。

そして、経験を積み重ねていく中で

  • 今すべきこと
  • 後でも大丈夫なこと

がわかってくるから、それがわかるようになったらどんどんやるべきことをシンプルにしていく。

そうすれば限られた時間の中でも業務を終わらせることができて、看護に費やせる時間も増やせる。

ナースひまり
ナースひまり
看護のプロになるには、時間管理のプロにもならないといけない!

そうじゃないと、とてもじゃないけど特に病棟の看護師は務まらない。

看護師を目指したきっかけは人それぞれだと思うけど、大半の人がこんな看護師になりたい!こんな看護がしたい!っていう思いがあったと思うんです。

でも、実際は人間関係だったり、業務をこなすのに精一杯でその思いをどんどん忘れていってしまう・・・

それぐらい現場って殺伐としてるんですよね( ;∀;)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ABOUT ME
ナースひまり
ナースひまり
集中治療室8年目アラサーナース。将来のライフイベントに備えて、現在看護師の仕事をしながら別のキャリアに挑戦中。 人生、健康、恋愛、結婚、お金、人間関係、今後のキャリア・・・わたしは7年以上看護師をしてきて、本当にいろんなことに悩んできました。心身が崩壊しそうになったなんてことも。たくさん悩んできたわたしだからこそ伝えられることがある。そんな思いでこのブログをはじめました。詳しいプロフィールはこちら
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